学童用鉛筆、2B以上が主流に
年長さんになると、鉛筆を持って文字らしいものを書いたりする子どもが増えますね。そんな時、どんな鉛筆を使っていますか?
どうも最近はHB鉛筆があまり使われないのだとか。親世代のほとんどの人はHB鉛筆にお世話になったのではないでしょうか。
ここではそんは鉛筆の変遷をお届けします。お子さんがもし小学校に上がった時に、ジェネレーションギャップに驚かないようにしてくださいね。
※2023年9月19日 朝日新聞朝刊より
なくなりつつある「HB鉛筆」
学校の現場からはHB鉛筆が消えつつあるそうです。ある小学3年生の筆箱の中身を見てみると「2Bが15本、Bが1本」またある小学2年生は「2Bと4Bしか入っていない」とのことでした。
保護者の世代ではHB鉛筆を持つことはちょっとお兄さんお姉さんになった証として嬉しかった思い出のある人もいたと思います。でも今は濃くて見やすいBや2Bの方が需要が多いようです。
学校現場のお知らせでも「新1年生は2Bを5本用意」
東京都内のある小学校では、新1年生向けの入学のしおりに「鉛筆は2Bを5本持たせて」と記載があるそうです。数年前まではHBを用意している家庭もあったそうですが、実際に使ってみるとう薄くて読みにくく、やはり2Bくらいが丁度よいと感じたそうです。
最近は高学年になってもHBを使わずB以上を使っている児童が多いそうです。
老舗メーカーではこの20年で2Bの方が売れるようになった
●三菱鉛筆
《2001年の学童向けの鉛筆の販売割合》
〇2B:50%
〇HB:14%
《2022年の学童向けの鉛筆の販売割合》
〇2B:74.8%%
〇HB:0.7%%
●トンボ鉛筆
《1999年の学童・一般向けの鉛筆の販売割合》
〇2B:22.1%
〇HB:44.0%
《2022年の学童・一般向けの鉛筆の販売割合》
〇2B:53.9%%
〇HB:20.2%
ここ20年で2BとHBの売れ行きに逆転現象が起きているそうです。
トンボ鉛筆の担当者は、ICT技術が広まり、事務用のHBの需要が減っているため、結果的に2Bの比率が高まったのでは、と見ているそうです。
学校現場では2Bが推奨されています
学校の現場では2Bが推奨されていることについて、子どもの筆圧低下も要因では?と考える専門家もいるそうですが、統計的に証明されているわけではないそうです。
2Bは長い間書いても疲れにくいし濃くて相手も読みやすいため、2Bを選ぶ人は多いそうです。
そもそもHBって何の意味?
Hはhard(硬い)、Bはblack(黒)とのこと。また、HBとHの間にF Firm(しっかりした)というものもあります。
アメリカではこのようなアルファベットの表記はなく、1~5の数字での表記だそうです。
いずれにせよ、自分に合った書きやすい硬さを選ぶことが重要だそうです。
シャーペンの芯もBや2Bが主流?
ICTの普及で大人でもシャーペンを使うことが減っているかもしれません。シャーペンの芯も最近はBや2Bが売れているそうです、確かに滑らかで書きやすく、濃くて見やすいかもしれませんね。